AtelierUhyako うひゃこの日記

アクセサリー作家としての活動や日々の出来事を綴ります。

アンモナイトデザイン、これには色々考えさせられます。  

随分前、約20年前、まだ私が学生だった頃、通っていたジュエリー教室で手彫りの課題がありデザインしたのが、これらのアンモナイトデザインシリーズ。
様々なデザインを30個以上書いて持っていくのが、この課題の第一の宿題でした。
その中から、先生のOKが出て作品にしたのが、この丸いタイプのアンモナイトブローチ。
後に、良くしていただいていたデパートの店員さんに、同じものが欲しいと言われ、ブローチを分解し型を取り製作販売したのが、人生初の商品でした。
140427 2014年個展DM写真(アンモナイトブローチ)
写真は今年の個展のDM写真。
その時残念ながら先生のOKから漏れてしまった物の、私はこちらの角ばったアンモナイトデザインも気に入っていたのです。
140207ブローチ~角アンモナイト~
そして、後々作家として活動をし始めた時、こちらのブローチを製作、販売を開始しました。

しかし、その直後!!残念な出来事が!!!
屋外のイベントで出展していた時の事、カップルがこの角アンモナイトブローチを手に取り許可なく撮影、接写で撮ったかと思ったらすぐその場からいなくなり、何故写真を撮るのか理由を聞く暇もなく立ち去って行ったのです。
そのカップルを目で追うと、いかにもジュエリー業界と言うカバンを持ったスーツ姿のかっぷくの良い男性に写真を見せているではないですか!
その話を、当時お世話になっていたショップの方に話したところ、「うひゃこさん、それはデザイン盗まれましたね。1・2年で世の中に出回りますよ。」と言われました。
でも、まさかまさかそんな事があるはずが?とその時は気にも留めませんでした。
しかし、1年後作品を見たお客様が口々に、「このデザイン、通販で売ってるわよね。手作りじゃないじゃない。」と・・・?
更に、知り合いの作家さんまで、「うひゃこさん!!言ってたアンモナイトのデザイン通販で売ってるよ!!」と・・・。
本当に全く同じものなのか?似て非なるものなのか?
私はその通販を見ることが出来なかったので何とも言えないのですが、それは結構ヒット商品になったようで・・・。
おおよそ3・4年、私は売場に出すことを止めていたのでした。

大手に似たようなデザインを作られてしまっては、個人の無名作家はどうしようもありません。
その方々が本当に真似したのか、シンプルなデザインだからただの偶然かもしれないし、何より自分はその商品を見ていないし・・・。
でも、売り場で私がデザインを真似ているように思われるのがどうにも辛くて、その商品が下火になるまで寝かせて待つことにしたのです。

何故寝かせたかと言うと、こちらの作品、原型を手作りし型を取り鋳造で制作した作品で、まとめて数十個と鋳造済みだったので、それらを売らずに処分するのは勿体ないのと、気に入ったデザイン本来自信を持ってお勧めしたいデザインなので、私の作品としてきちんと販売したかったのです。

そして数年経ち、上記のブローチの販売を再開。
先日、ペンダントとしてリニューアル!
限定数ですが、現在新作のこちらも同時に販売しています。
141009チョーカー~角アンモナイト~
私自身使っていますが、とても軽く使い勝手が良く、革ひもを外せばパーツ状になるので、様々なアレンジが出来ます!
これを、帯留めにされる方もいらっしゃいます。

そしてつい先日、ネットサーフィン中に発見した事実!
今まで、アンモナイトは丸い物だけと思っていて、角ばったこのデザインはあくまで空想で描いたものだったのですが、実際に存在していたんです!!
アカントセラス科グレイソニテスとかなんとか、サイトによって名前が違うので、どれが正しい名前なのかわかりませんが、こういうギザギザしたアンモナイト、太古の世界に生きていたとは、ビックリと同時になんだかとっても嬉しくなってしまいました♪

しかし先日の展示で、この作品を見た元ジュエリー作家さんが一言「あっ、これなんか見たことある!」と・・・。
出ました、恐怖の一言。
その方が見たのはきっと、私の作品ではないのです。
その方は、ご一緒に出展した作家さんのお友達で、売れっ子デザイナーだったそうで、大きな展示会などにも出品されていた方なんだそうです。
出展作家さんには、アンモナイトデザインの話しをしたばっかりのタイミングだったので、お互いはっ!!と目を見開いて顔を合わせてしまいました・・・。
と同時に、この作品もうお蔵入りした方が良いのだろうか・・・、とまた落ち込む私・・・。

しかし、よっぽどヒットしたんですねその商品・・・。
何故私が知らないのか?
勉強不足?
流行りにうと過ぎ?
そもそも、実は他人が見れば似ているけど、デザインした私には同じものに見えていないだけでは?
などなど、謎が深まるばかり・・・。

市場調査や情報収集をほとんどせず、自分の頭の中だけで、制作活動をしている私。
ついこないだも、「世の中の商品をよく見て、人の作品も良く見て、そこにない物を作らなくちゃダメなのよ!!」とアドバイスを頂いたばかり・・・。
シンプルを追及している私は、どこかにある感じ、何かに似ている、そんなデザインが多いのかもしれません。

あ、アンモナイトデザインの作品紹介のはずが、ちょっと愚痴ってしまいました。
この業界、同じものを作られない様にするには、有名になるか、企業が見てもどうやって作られているのかわからない新技法を開発発表して特許を取るしか方法がありません。
それはきっと、現世では無理なので(苦笑)
自由な発想で私にしかない感性で、そのデザイン性に価値があると思ってもらえる作品を追求していけたらなと、この作品を見る度思い直すのでした。

それが出来るようになった時には、コンセプトがガラッと変わるかもしれません!
その日が来たら、この作品がお蔵入りになる日と言う事なのかもしれません。
それまでは今しばらく、その日が間近であると願いつつ、販売していきます♪
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category: ハート以外の作品

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