AtelierUhyako うひゃこの日記

アクセサリー作家としての活動や日々の出来事を綴ります。

少し長い、猫のお話  

それは数年前、売場に出勤する朝の事。
その日の前日は大雨で、道路にはまだ水たまりが残っていた。
私は慌てながら家を出て、ほんの数十秒歩いたところで出会ってしまった。
片手のひらで抱えられそうなぐらい小さな、顔に目ヤニを沢山付けた半乾きのバサバサな毛並みの、少し弱って見える子猫。。。

その子猫は、水たまりで弱弱しく水を飲んだ。
お腹が空いているのか?誰でも良いから頼りたいのか?
犬の匂いがするはずであろう私に、目ヤニだらけで良く見えてもいないであろうに、「ニャー」と、か細い声で鳴いてフラフラと足元に近づいてきた。

うぅ・・・思わず立ち止まる・・・。
家に連れて行くか?
ミルクでもあげる?
ドックフードふやかせば、腹の足しに、食べれるか?
その間数十秒、んーでも時間が!!
今日に限って、なんでギリギリなんだよ!(><)

ごめん猫ちゃん、あなたを保護してたら遅刻してしまう。。。
後ろ髪をひかれつつ、歩いては一端戻りかけ、を数回繰り返し、泣く泣く駅に向かった私。
歩きながらも、子猫の事で頭がいっぱい。
私が助けなかった事で、死んだりしないだろうか・・・。
きっと昨日の雨で、親からはぐれたに違いない。
母猫も探しているかも?
近所には野良猫が沢山いる、守ってくれる猫と出会えれば。
もしくは、必ず人が通る場所、誰かが拾ってくれるかも?
頑張れ!!生き抜くんだ!!
今晩戻ってきた時、まだ近くに居たら絶対保護してあげるから。
と、道すがら自分に言い聞かせて仕事に向かった。
帰宅した時、当たり前だがその子はその場に居なかった。
ボロボロではあったけど、ロシアンブルーの様なブルーグレーの毛並みに青い目の子猫だった。

数日前可愛らしい猫の写真を見て、その子の事を思い出し、あの時助けていたらどんな家猫になっただろうなぁ?と想像した。
駅向こうで、太ったロシアンブルーっぽい野良を見た時は、ん?!あの子か?!こんなに態度のデカイ猫になって~っと、勝手に思い込んで、罪悪感から逃れようとしたりもした。
思い出は暴走するもので、懐いて玄関先で待つようになった途端居なくなったマイケル(茶トラだったので勝手に命名、わかる人は同世代?(笑))を思い出したりして。
猫も可愛いいなぁ、我が家の庭に子猫でも迷い込んでこないかなぁ、などと思いを巡らせていた。

そして今日、ってか昨日の昼。
重たい洗濯物を片手に持ったまま、ベランダに出る窓を開けようとしたら勢い余って、バタンッ!!!!
思わず、うわっ!!っと、声を出してしまう程、大きな音を立てて窓を開けてしまった。
横着を反省しつつ、ベランダサンダルに片足をかけたその時!!

居たーーーーーーっ!!!!
ベランダ脇の屋根の上!!!
半分立ち上がり、しかし腰抜け状態で、腕を前に突っ張って、めん玉ひんむいて、口を半開きにひきつった状態で固まっている猫!!!(笑)

目が合うとその子は、完全に度肝抜かれた感じでよろけた。
私も、「あ゛ぁぁ!!ごめんごめん驚かしちゃった。」と言いながら、片足をサンダルに突っ込んだままでは止まれず、普通にベランダに出てしまった。

え゛っ!!
お前そのまま来るんかいっ!!!

と、言葉を発したかのような表情で、慌てて逃げて行ったその猫。
その時間は、午前中強く吹いていた風が止まって、私でも日向ぼっこをしたくなるような心地よさだった。
猫は、もしかしたら家に誰もいないと思っていたのかもしれない。
だから安心して我が家の屋根で、完全な無防備状態で、もしかしたら寝ていたのか、気持ちよく日向ぼっこをしていたのに・・・。
一瞬にして恐怖の瞬間!!たまったもんじゃない!!

で、その逃げた猫。
ロシアンブルーの様な毛並みの青い目の子!!
駅前で見た子ではない。
その子より一回り小さく、細身で、顔も小さい。
そう、まるであの時の子猫のよう!

数日前に思い出していただけに、ちょっぴり感動。
でも、あんなに驚かしてしまった。
この家は危険!!と判断されて、もう来ないんだろうなぁ。。。
折角の出会いが、ひと時の癒しのはずが、私の大雑把な仕草のせいで台無し・・・。
女子力のなさをつくづく反省。

でもね、笑いと感動と切なさを、勝手に君に感じたよ(笑)
猫ちゃん、ありがとう♪
また日向ぼっこしに来てくれたらいいのになぁ。
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category: 動植物

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